公営事業の民営化のあるべきかたち

民営化という言葉を使うと、悪徳業者が荒稼ぎするイメージを持つ人もいる。そのような考え方は、ある観点では現実的であるが、本質的には間違っている。

ここ数年、政府が水道事業の民営化を議論しはじめている。『赤字だからと「国立大学」や「郵便事業」を民営化してきた国が今度は「水道事業」を民営化すると言い出した……』といって嘆く人もいる。だが、問題なのはそれらが「民営化された」ことではない、「ちゃんと民営化されなかった」ことなのである。

公的事業の民営化を議論するならば、完全に政治の干渉のない民間事業への移行を目指さなければ意味がない。

“公営事業の民営化のあるべきかたち” の続きを読む

縁故資本主義における窮屈な競争

政府の強制力によって自由競争を捻じ曲げると、法的許認可、政府認可、優遇税制措置、公共事業をいかに獲得するかが重要になってしまうことによって、縁故資本主義と呼ばれる状態が発達する。

本来の自由経済で見られるような自由競争は、消費者に選ばれる競争である。だが、自由な競争が阻害されてしまうことで発達する縁故資本主義に見られる競争は、権力に受け入れられるための窮屈な競争になる。 “縁故資本主義における窮屈な競争” の続きを読む