「金持ちにお金を使わなせなければならない」わけではない

「金持ちにどんどん金を使ってもらいましょう、贅沢してもらいましょう」

という人もいる。だが、金持ちにお金を使わせなければならないという主張は根本的に誤りだ。別に使ってもらう必要はない。

金持ちにお金を退蔵されても困らない

金持ちがお金を使わないで、火をつけて燃やしたとしても、あるいは鉱物を採掘する前の状態に戻すように大地に埋めたとしても、私たちは特に困らない。それどころか、流通する貨幣が減ったら、私たちの財布の中にあるお金の価値は高まる。だから、多くの人にとって、貨幣の退蔵は嬉しいことである。

「腹の減った人の前でまだ食べられるものを燃やして、腹の減った人は黙ってみてろと言うのか?」

いや、貨幣を煮つけにしても美味しくはないだろう。私たちは、貨幣を食べるわけではない。貨幣を交換して得た商品を食べるのだ。

「貨幣は煮つけとの交換券になる。それを交換せずに燃やすなんてとんでもない。」

いや、貨幣を退蔵する人は、すでに貨幣の価値を人々に分配しているのである。人々はその価値を自由に交換に供することができる。政府が金持ちから奪い取ってばら撒く必要なんてない。

金持ちが好き勝手にお金を使っても困らない

お金を雑に使う人は見ていて気持ちの良いものではないかもしれないが、それでもとくに問題はない。

合意なく強制的に何かをさせる、例えば武器や権力を使って脅迫するような真似をするなら、それを許す必要はないが、支払う相手が合意して何かをするなら当事者同士の合意の問題である。それを第三者が邪魔してよい道理はない。

貨幣は、取引に合意して支払いを受けた人に移っていくだけである。

幾らお金持ちとはいえ、だらしなくお金を使い続ければお金持ちではなくなってしまう。貧乏な人でも倹約して有意義なお金の使い方をすればお金持ちになる。お金はだらしなくお金を使う人から離れ、多くの人が望むような製品やサービスを提供した人のところへと集まっていくだけである。

それは有意義なことではあっても、悪いことではない。

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経済的自由の喪失

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