性行為の合意

ある人が言った。

『恋愛とセックスを「再分配」しろっていうのは、一人の権利をある程度向上させるために別の人間の権利を大幅に侵害するって話なので、人権侵害を肯定せずに肯定できる話ではない。』

おそらく、件のエマ・ワトソンのスピーチに関連しての言及だろう。

「再分配」という言葉は、政府の強制力の行使を正当化する立場から用いられる。

例えば、富の再分配は、財産権という重要な人権の侵害を前提としていて、合意・同意のない財産の収奪、合法的に強盗を許すべきという話である。この再分配の考え方を性的関係に適用すれば、合意のないセックスの強要、合法的に強姦を許すべきか?という話になるわけだ。

ここで注意するべきなのは、再分配あるいは政府による強制力の行使がどのような場合において許されるか?ということである。

自由主義の立場からは、「他者の自由を侵害するような強制は許されない」となる。本来、あらゆる問題において、互いの自由を蹂躙しないことが大切だという話である。

性犯罪関係の話題になると「合意」という言葉がしばしば強調される。もちろん租税やその他の法規制による強制も許されないはずだ。だが、財産権の場合には政府を介した強制を容認する人が少なくないのが現実である。

 

 

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